第36回PPAL(ポジティブ心理学応用研究会)参加レポート(2014/2/8)

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水, 02/11/2015 - 23:06


  
第36回PPAL(Positive Psychology Application Laboratory)レポート 
報告者:ポジテイブイノベーションセンター理事・清水良胤
開催日:2015年2月8日(日)13時30分~16時50分 
場所:目黒区中小企業センター 
   
   
テーマ:「ポジティブ問題解決」 
担当 :太田哲二、末吉 進
  
  
13:40分定例会開始  
 
 
Ⅰ:チェックイン
   
太田哲二氏のファシリテーションでチェックイン。4人に分かれたグループごとにチェックイン。下記の項目をA4用紙に記入してグループごとに自己紹介。
・お名前(供与ばれたい名前)
・お仕事
・どこから来たの?
・最近うれしかったこと
・セミナーへの期待
   
   
Ⅱ:問題解決の二つの手法を経験するワークショップ
   
末吉進氏のファシリテーションで、問題解決の手法に二つあることを確認。欠陥是正アプローチとポジティブアプローチ。問題とは現実と理想のギャップであり、課題は問題解決のテーマ。問題の種類には二つある。原因のある問題。それには現象型、発生型、構造型の3つがある。そして原因のない問題。それには設定型と創造型がある。
 
欠陥是正アプローチはあるべき姿と現実のギャップに注目。現状は好ましくないという捉え方になる。それはどういう原因で起きているのか、何故なのかを5回問うことで真の課題が見えてくると考えられている。失敗を分類すると、予防できる失敗、避けられない失敗、エジソンの失敗の3つがある。
 
 
 
以上の講義の後、ワークショップをした。
欠陥是正会議をグループで実施してみた。今抱えている問題をみんなで話しい、各自がテーマを出し、今日のテーマにふさわしいものを選択した。原因を考えて対策を見出した。順番はテーマ設定、現状把握、目標設定、真の原因究明(ロジックツリー、KJ法などを使って)、最後に取り組み課題設定(=対策の設定)をした。
 
次にポジティブ心理学が教えてくれることを講義で学ぶ。
今までの成功法則は、「努力成功幸せ」というプロセスで、今は我慢して寝食を惜しんで頑張ればきっと成功して幸せになれるという考え方だった。ポジティブ心理学では現状を肯定し、「ポジティブよりよい状態成功」というプロセスで、ポジティブ感情を高め幸せを感じることが、脳を活性化し活力を高めるので、その結果成功することを実証している。
(ショーン・エイカー「幸せと成功の意外な関係」TED講演、http://www.ted.com/talks/shawn_achor_the_happy_secret_to_better_work?language=ja より引用)
 
ポジティブアプローチの問題解決では、現実は好ましいと考え、できていること、うまくいっていることを考える。そしてありたい姿を明確にして、自分たちの強みを使ってそちらに向かっていく。
 
2回目のワークショップは、ポジティブアプローチの問題解決手法をみんなで体験した。
課題と現状を共有し、理想の未来を描く、そこまでの道のりのうち、今どこにいるかを決め、できていること・うまくいっている宝を探し、うまくいっていないことのゴミ出しを行う。そして現状から一歩前進するために何をしたらよいかを考えた。
 
 
 
最後のワークショップは体験の違いをまとめること。
欠陥是正会議とポジティブアプローチの二つの会議を経験して、どんな違いがあるのかをまとめた。解決策の違い、会議中のエネルギーの変化解決策を“よしやるぞ!”と思う気持ちの違い、その他の違いなどについてチームごとにまとめた。
 
 
III 結果発表
以下が発表の内容(抜粋)。
 
Aチーム:
欠陥是正アプローチ:エネルギーが下がる。ロジカルシンキングは何かあるとガラガラと崩れていく感じがする。時間がかかる。
ポジティブアプローチ:エネルギーが上がる。これでいいという感じ。
使い分け:欠陥是正アプローチは人に関わらない問題、ポジティブアプローチは人が関わる問題に良いのではないか。
 
Bチーム:
欠陥是正アプローチ:予想した答え、考えたことがある答えに落ち着く。
ポジティブアプローチ:自分が恵まれていることに気づく。自分が幸せであることに気づく。自分の会社はこんないいところがあったんだと気づく。エネルギーがあがる。一直線にゴールに向かっていきたい感じ。
 
Cチーム:
欠陥是正アプローチ:ロジックでやる。チマチマしたことばかりになる。出てくる解決策は過去の経験しかでない。
ポジティブアプローチ:エネルギーと広がりがある。出てくる話が大きい。アイデアが多く出てくる。
思いがけないような解決策がでてくる。
 
Dチーム:
欠陥是正アプローチ:現状を何とかしたい。前にもそういうことをやったね。モチベーションが上がらない。あなたを変えたいとなる。エネルギーはあがらない、かえって下がる。今の問題にフォーカスするのでモノに関する問題解決を扱うのに良い。
ポジティブアプローチ:新規で考えたことのないことをやる。モチベーションが上がる。われわれの長所を伸ばして変わっていこう。将来の展望がある。エネルギー感は上がる。理想を求めてゴール設定をする。人に関わることで利用すると良い。
 
 
 
以上