第25回PPAL(ポジティブ心理学応用研究会)参加レポート(2013/3/2)

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木, 03/07/2013 - 08:54



2013年2回目のPPAL(ポジティブ心理学応用研究会)が、3月2日に目黒区中小企業センターにて開催されました。今回のPPALテーマは『“関係づくり”を遊ぶ~カードゲームをしながら、ポジティブにつながろう!~』でした。

山口CPI理事の「価値観ババ抜き」、コーチングカードエバンジェリストの大石綾子さん、副島眞由美さんによる「コーチングカード」。これら二種類のカードを使ったPPALとなりました。3時間半で二度オイシイ内容にはやくから期待が集まっていました。今回のPPALは、開催のおおよそ1週間前には満席となりキャンセル待ち状態でした。

会の冒頭、Max渡辺CPI代表理事が「ポジティブ心理学では関係性は幸せのもっとも重要な要因のひとつ」というタイトルで20分ほどのスピーチがありました。その中で、『幸せがずっと続く12の行動習慣』の続編ともいうべき本が紹介されました。まだ翻訳されてはいませんが、『THE MYTHS OF HAPPINESS』という本です。10の危機を乗り越えることテーマとして扱っていて、その中から今回のPPALにも通じる「関係性」について紹介されました。特に、夫婦やカップルの「愛」についてのお話は興味深い内容ばかりでした。

 

ワークセッションは次のような3部構成でした。

 1.自分らしさを知る〈自己理解〉
2.互いに支えあう 〈協力〉
3.ともに創造する 〈共創〉

順にみていきましょう。

1.自分らしさを知る〈自己理解〉

山口理事による「価値観ババ抜き」です。「愛」「希望」「学び」といった価値観を表すキーワードが書かれた60枚カードをババ抜きと同じように一枚ずつ隣りの人から抜いては捨てます。取って、捨てて、取って、捨てて・・・・。繰り返しているうちに、捨てることが難しくなってくるのです。

自分にとっての大事なキーワード。あえて捨ててみる人もいて旅へと送り出すカードもあれば、最初から最後までしっかりと握りしめているカードも。何かを捨てて、選ぶときに何かを突きつけられる感じになります。そのときに自分の価値観を強く自覚します。自分の「価値観」をゲームのように楽しく、かつ真剣に遊びならが、「自分らしさ」を理解するセッションでした。

2.互いに支えあう 〈協力〉

ここからは、コーチングカードエバンジェリストの大石綾子さん、副島眞由美さんによる「コーチングカード」を使ってのグループセッションです。イスラエルで生まれた「コーチングカード」は世界100カ国以上で使われているそうです。65枚もの「コーチングカード」には、観ているだけでもいろんなことが想起されるインスピレーション度の高い写真にキーワードがついています。カードです。コミュニケーションを豊かにし、価値ある気づきを引き出すパワフルなツールと言われています。

 


ここでは、チームのメンバー一人ひとり、65枚の中からカードを一枚とって、その思ったこと、感じたことをメンバーに伝えます。それをきいた他のメンバーは、その人を支えるがごとく、同じく65枚の中から一枚を選んでその人に渡して、その意味を伝えます。ポジティブで気持ちのある言葉に、他のメンバーから支えてもらえているという気持ちを強く持てるようです。

3.ともに創造する 〈共創〉

チームの中でつながりができたところで、次なる課題が出されました。それは、そのチームの共通点を見つけ、「社会貢献」をキーワードとしてチームのテーマを決めるという課題が提示されました。そして、各チーム話しあって「オンリーワン、躍動感」「ゆめ」といったチームテーマが出てきたのです。

最後は、そのチームのテーマごとに実際に「社会貢献」、つまり他のチームへの貢献を実際にその場で行ったのです。踊り?があったり、各チームのテーブルをキレイにする活動があったり、動きがあり、他者(他チーム)を巻き込んだアクションは何か気持ちを高ぶらせものがあります。個の熱がチームで集約され拡散する。これが「共に創造すること」なんだと思いました。

価値観ババ抜きやコーチングカードで、自分の心の内にアクセスし、多くの気づきを得ることができたことと思います。そして、ただ気づきを得るだけではなく、チームメンバーとの関わりの中で、一人では成しえない何かを生み出しました。今回のPPALのテーマにもあるように、「“関係づくり”を遊ぶ」ことができたのではないでしょうか。


ポジティブイノベーションセンター
市川光生