<定義>
人生で良い方向に向かうことについて科学的に研究する学問。普通の人がより仕事のやりがいを感じ、より生きがいを感じ、より良く生きるための科学的な研究である。
<概要>
・人の持つ長所や強みを明らかにし、ポジティブな機能を促進していくための科学的・応用的なアプローチである。また、人がより仕事のやりがいを感じ、より生きがいを感じ、より良く生きるウェル・ビーイング(Well-being)ための科学的な研究である。
・ポジティブ心理学はマーティン・セリグマンが、1998年元旦に心理学の新しい方向性を示したことから始まる。アメリカ心理学会の会長に就任した時の事である。M・セリグマンは、「心理学としての仕事はまだ半分しか終わっていない。(心の病気で)マイナスになった人をゼロ戻すだけでは十分でない。我々は人がイキイキと生きるために心理学で何が出来るかを問いかけなければならない。どうしたら(人を)ゼロからプラス5にできるか?人が満たされて、夢中になれて、意味がある、充実した生活をもたらすためにはどんな活動がよいか?そんなことを問いかけていきたい。」
こんなM・セリグマンの提唱から、ポジティブ心理学が始まった。提唱されてからまだ十数年しかたっていない最先端分野の学問である。