第27回PPAL(ポジティブ心理学応用研究会)参加レポート(2013/7/13)
2013年4回目のPPAL(ポジティブ心理学応用研究会)が、7月13日に開催されました。今回のPPALテーマは『打楽器で考えるポジティブコミュニケーション』。打楽器を使う内容であったので大きな音を鳴らしても大丈夫な「目黒区パーシモンホール」という施設での開催となりました。
はじめに、Max渡辺CPI代表理事からセリグマン博士の「幸せの要素:PERMA」とコミュニケーションの関係について説明がありました。その要素とは次の5つとなります。
1.Positive emotion ポジティブ感情
2.Engagement エンゲージメント
3.Relationships 人間関係
4.Meaning 人生における意味と目的
5.Accomplishment 達成
この「3.Relationships 人間関係」をより良くするために、今回はポジティブ心理学と打楽器を合わせて「コミュニケーション」を考える、と説明されました。
続いて、DRUMAGIK/INTEG代表の佐々木薫さんによる、様々な打楽器を使ったセッションです。
コミュニケーションには言葉を使わない非言語系のコミュニケーションがあります。絵で会話する。気持ちで通じ合う。音楽を通して会話する。こんなのが非言語系のコミュニケーションでしょうか。打楽器を使ったコミュニケーション。いったいどんなことが始まるのだろう?とワクワクしながら場に身を委ねてみました。今回、身を委ねすぎてあまり写真がありません(汗)。
円になって座って、佐々木さんのかけ声にあわせて各々の打楽器を奏でてみます。最初は自由に叩きはじめても、次第に全体のリズム感がでてきます。また、最初にリードする人がいると、その人のリズムにあわせて全体のリズムができあがっていきます。
打楽器一つひとつにも個性があり、それを奏でる人にも奏で方の個性があります。しかし、音として発することで誰かに届き、それに呼応するように、会話するがごとく別の音が鳴る。そのうちリズムができあがっていきます。また、気付かないうちに自分も誰かのリズムに合わせていることもあったりして、面白いものです。無意識のうちにコミュニケーションしているんですよね。
会話もそうですが、心地よいコミュニケーションには、このやりとりのリズムが欠かせないと思いました。リズムが合わなくなると不快な気持になります。
この打楽器でのコミュニケーションも意図的に誰かにあわしていても、相手がそのことに気付かないか、わざとリズムを変えてくることもあります。参加者の方が「ふられた気分」と言われていましたが、言葉を使った会話もそういうところあります。まったく噛み合わなかったり、双方が全く相手のことを聞こうとしなかったり。
打楽器を奏でてわかったことは、自分が叩いている打楽器の音をよくききつつも、誰かの音を聞こうとしないと、リズムがシンクロしていかないってことです。幸せなコミュニケーションは、相手のことによく耳を傾けて成り立つものなんだと思いました。
次に、エフプレイラボ代表の福井修己さんによるグループでの話し合いです。
コミュニケーションとは何か?
幸せなコミュニケーションとは?
というテーマであげて各3名の5グループでワークを進めました。大きいテーマですが、3人もいると、いろんな視点で意見が出てきました。言葉で語り合い、書き出すことで前のセッションでやってきたことが明確になったと思いました。
話をうけて、Max渡辺からポジティブ心理学をベースにしたコミュニケーションの在り方について話がありました。建設的・破壊的なコミュニケーションと積極的・受け身のコミュニケーションのマトリクスでいくつかのコミュニケーションのパターンができると説明していました。幸せな人間関係をつくるためには、建設的で積極的なコミュニケーションが重要だということを言われ、何人も納得のうなづきをしていました。
今回のPPALは打楽器というツールを使い、コミュニケーションのありようを学びました。私たちは言葉なしでも、会話することができます。心地よい会話には相手と自分のリズムが合っていることが必要です。
ポジティブ心理学から見て、ポジティブで建設的な反応をすることが大事と学びました。そして、あいさつや天気などの表面的な会話や、仕事上の会話だけでなく、感情に関わる話をしたり、価値観や、信念、強みなどを話すとより深い会話ができることが分かりました。それを職場や家庭でも心がけていきたいものです。
文責:事務局 市川光生
<当日の使用した資料>
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