第26回PPAL(ポジティブ心理学応用研究会)参加レポート(2013/5/18)
「レジリエンス」と「プレイフル」
話題のキーワードにあたる「レジリエンス」と「プレイフル」。
この2つを結びつけるものがなんだろう?
この答えがなかなか見つからないまま、5月18日のポジティブ心理学応用研究会(PPAL)に参加しました。終了後、何となく答えらしきものがわかってきました。その2つを出会わせたキーワードは「生きる力」ではないかと。
当日は、代表理事の渡辺誠による「レジリエンス」から始まりました。
4月に渡米し受講したレジリエンスの資格コースの内容をレポートする形で進められました。興味深かったのは、レジリエンスが強い人、すなわち立ち直れる人のもっている共通パターンです。
一つは、個人の内的要因。
一言で言うと、セルフコントロール感や自己効力感をしっかりもっていること。
そしてもう一つは外的要因。
学習し、チャレンジし成功体験をもてるようなサポート体制が整っていること。
自分のスタイルを認め、肯定することが、レジリエンスにつながるようです。
そして次はエフプレイラボ代表の福井修己による「プレイフル」です。
“子供はワクワクの天才。周りにあることやものから、ワクワクを生み出してしまいます”、同氏により語られた、この言葉がプレイフルを象徴しています。
ワークショップでは大きく3つのワークに取り組みました。
一つ目は、 グループで合作して顔を描くという演習です。目隠しして自分が描いた顔の輪郭に次の方が目を入れ、その次の方が鼻や口を入れていきます。手元の絵に一工夫してすぐさま隣の方にトス。そして新しくやってきた手元の絵にまた一つ書き込んでトスをする。あれよあれよという間に、みんなの顔ができあがります。
自分では失敗したと思っていた変な線を、隣の人は面白く利用してくれていたりします。予想もしなかった素敵な絵が描けました。ビックリしたとともに、うれしかったです。
二つ目は童心に帰ってみるという演習です。子供の頃の遊び、楽しみのリストアップです。これも、絵として挙げていく。秘密基地、水遊び、カン蹴り、コマやメンコ、一輪車、ゲーム、そしてカルピスやスイカを食べた思い出。それぞれが思い出を出し合うだけで、とても楽しい時間になりました。
そして最後は、この子供の頃の楽しかった遊びの要素を抽出しながら、メンバー4人で模造紙1枚を使いゲームを作る練習です。もちろん、できたらみんなで遊んでみます。難しい課題であるはずなのに、不思議にも時間内でいろいろなアイデアを出し合いながらできてしまう。そんな奇跡のような体験をしました。しかも、5つのグループが5通りの面白さを醸し出していました。
「レジリエンス」と「プレイフル」という「生きる力」に裏打ちされた今日の体験は、充実感ややる気を自分に起こしてくれました。
そして何よりメチャクチャ楽しい時間を過ごしました。
文責:理事 山口雅史
<当日の使用した資料>